採卵後の体調不良…私が体験したOHSS(卵巣過剰刺激症候群)の恐ろしさ
私が通っていたクリニックでは術後3日は毎日通院する必要がありました。
それは採卵後のOHSS(卵巣過剰刺激症候群)をチェックするためです。
OHSSとは排卵誘発剤によって卵巣が過剰に反応し、お腹の張りや腹水などが起こる状態です。
術後に帰宅してからは、「何ml水分を取ったか」・「何ml尿を排出したか」を時刻とともにチェックシートに記録します。
そしてクリニックでは体重を測り、急激に増えていないか(=水分が排出されていない状態かどうか)を確認します。
問題がなければ3日も待たずに通院は終了し、仕事や日常生活に戻ってOKとの判断がされます。
一度目の採卵では、準備段階の自己注射の時点で私の体重は一週間で5kg増えました。
下腹部もかなり膨らみ、それまではいていたボトムスのボタンを留められず、採卵用に服を新調したほどです。
対策としては、採卵が終わったらとにかく水分(2Lほど)をとること。
そして安静にすること。
私の場合は静脈麻酔との影響でずっと気持ち悪かったので、その意味でもよく水分をとり、どんどんトイレに行くよう言われました。
一度目の採卵のときに、私は2泊3日でビジネスホテルに滞在しながら、家事も仕事もすることなく過ごしていました。
その結果、ギリギリOHSSとは判断されず通院は終わりました。
静脈麻酔の影響は3日間続きましたが、3日目の夜には通常通りご飯を食べられるようになりました。
一度目の採卵結果|採卵13個から胚盤胞まで育ったのは「たった1個」
顕微授精でできた受精卵はクリニックで培養させ、「胚盤胞」まで育てます。
無事に胚盤胞まで育てば、お腹に戻す=胚移植をすることができます。
その結果は採卵から5日から1週間でわかります。
結果は
- 受精させた卵:9個
- 受精卵になった卵:8個
- 胚盤胞:1個
もともと採卵できたのは13個でしたから、そこから胚盤胞まで育ったのはたった1個だけでした。
この結果は大変にショックでした。
と同時に、「ああそりゃあ人工授精では妊娠しないよな」と腑に落ちたところもありました。
30代後半の体外受精:受精卵が「胚盤胞」まで育つ確率とは?
体外受精を進める中で、一つの大きなハードルとなるのが「胚盤胞」への到達です。
30代後半における胚盤胞到達率は、受精卵の約40〜55%が一般的な目安とされています。
つまり、受精した卵のうち、およそ半分が胚盤胞まで育つ計算です。
私たち夫婦の場合は、その年齢を考えても採れた卵の数の割に少ない結果だったことがわかります。
35歳を過ぎると胚盤胞への到達率が下がる主な原因は、
- 卵子の経年変化による「染色体異常の増加」
- 細胞分裂のエネルギー源である「ミトコンドリアの機能低下」
途中で分割が止まってしまうことも増え、個人差も非常に大きくなります。
体外受精にまでステップアップし、顕微授精もしたのだからきっと大丈夫という気持ちがありました。
採卵準備も採卵の手術も、それまでの治療を思えば大がかりなものだったため、より期待が高まってしまったと思います。
しかし妙に冷静な自分もいて、タイミング法や人工授精をずっと続けなくて良かったんだなと納得もできました。


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