激しいOHSSと戦った3回目の採卵|19個の卵から始まった緊張の数日間
排卵誘発剤の量を増やし、OHSS(卵巣過剰刺激症候群)に苦しんだ3回目の採卵。
→詳しくは「採卵3回目で過去最高のOHSSを発症」へ
激しい胃痛に耐えた甲斐もあり、卵は19個採れました。
そのうち顕微授精にまわせる正常卵は18個。
一度目の採卵では13個、二度目では6個だったことを考えると大量です。
顕微授精を経て受精卵になったものは16個。
しかし本番はここから。
私たちの場合は、この後の胚盤胞に育つ過程がなかなかうまくいかなかったので、その知らせが来るまでの3~4日は緊張して過ごしました。
結果、胚盤胞まで育ったものは4個でした。
「19個採れた卵が16個の受精卵になり、4個の胚盤胞になった」
過去一番に胚盤胞へ育ったものが多かったものの、残ったのはたったの4個か…というのが正直な気持ちでした。
「残ったのはたった4個…?」医師の言葉とグレード選別
私が通っていたクリニックでは、グレードの低い胚盤胞は凍結に回さない方針なのだそうです。
つまり、胚盤胞まで育ったものはもっとあったものの、より質の良いものだけを凍結胚にしたとのこと。
胚盤胞を凍結する際、その個数によって費用が変わります。
そうであれば良質の少数のみを凍結するのは、お金の面では良心的かもしれません。
3回目の採卵では、卵がたくさん採れただけでなく夫側の状態も良好でした。
医師からは、
「数だけ聞いたらがっかりするかもしれないけど、これはとても良い結果ですよ。がんばりましたね」
との言葉をもらいました。
本当かなぁと思う気持ちも正直あったものの、今までやってきたことや医師の判断を信じて進むしかありません。
1回目の採卵で得たものも含め凍結胚が5個になった私は、次の周期で凍結した胚を子宮に戻す=胚移植をすることになりました。
データで見る30代後半の採卵率|19個中4個はどんな結果?
30代後半の不妊治療では、採卵の「数」と「獲得率」に大きな変化が表れます。
クリニックの診療データ等によると、1回の採卵で得られる平均個数は、30代前半の8〜10個前後から、30代後半では約5〜7個(※)へと減少する傾向があります。
※医療機関や誘発法により個人差あります。国内外の生殖医学会論文や主要臨床データ(日本生殖医学会ガイドライン、欧州生殖医学会 ESHRE、米国生殖医学会 ASRM 報告、ならびに高刺激法を行っている主要高度不妊治療クリニックの診療成績データ) に基づく一般的な臨床目安・平均値です。
さらに、採れた卵子が順調に育つかもポイントです。
受精卵が着床直前の状態である「胚盤胞」まで到達する割合は約35〜50%とされ、採卵できたすべての卵子が移植に進めるわけではありません。
また加齢に伴う染色体異常率の上昇により、良好胚が得られる割合も少しずつ低下します。
この30代後半のデータを鑑みるに、19個採れた卵が4個の胚盤胞になった私の場合は、
「年齢の割にはたくさん卵が採れ、年齢相応に胚盤胞へ到達した」
といえます。
3回目の採卵結果を聞いたときは、まだOHSSの影響が強く残っている頃でした。
胃痛と腹水で大きく膨らんだお腹を抱えながら、思ったより少ない結果に複雑な思いがありました。
それでも、胚移植にすすめることは嬉しかったです。
治療が次の段階に進むことに加えて、当分は採卵をしなくてよいという安堵があったからです。
率直に言って採卵は本当にきついです。
いま採卵を頑張っている方が、どうかなるべく少ない回数で終えられることを切に祈っています。


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