不妊治療を続けていると、まわりから「一度治療を休んでリラックスしたら授かったよ!」「治療を辞めたら授かったよ」なんて話をきくことはありますよね?
結果が出なくて心も体もボロボロになっているときほど、「それって本当なのかな…」と期待半分、だけど「休んでいる間に年齢が進んでしまう」という焦り半分で、複雑な気持ちになります。
今回は、スケジュールの関係で「1周期だけ治療をお休みする」と決めて過ごした体験をもとに、この話の実態と、お休み期間についてお話しします。
「治療を休むと授かる」と言われる3つの理由と医学的な真相
結論から言うと、「治療を休めば誰でも妊娠する」という医学的な根拠はありません。
卵管の詰まりや重度の男性不妊など、どうしても医療の力が必要な原因がある場合は、休むことで自然妊娠する可能性は極めて低くなります。
ではなぜ、あんなにたくさんの「休んだら授かった」エピソードがあるのでしょうか?
張り詰めたストレスからの解放
不妊治療のストレスって本当に物凄いものがあります。
毎朝の基礎体温に一喜一憂し、通院スケジュールに縛られる日々。
この強いプレッシャーから解放されることで、自律神経や女性ホルモンのバランスが本来の健康な状態に戻り、結果として妊娠しやすい環境が整うことがあります。
これまでの治療の「地ならし効果」
体外受精の採卵に向けて、数ヶ月前からサプリメントを飲んだり、食事や睡眠などの生活習慣を見直したりする人は多いはずです。
また、排卵誘発剤などの影響が体に残っているケースもあります。
治療をお休みした周期に、これまでのアプローチ(地ならし)が実を結び、良い状態の卵子が排卵されて授かるというケースはありえることだそうです。
参考:不妊治療をやめたら自然妊娠する人がいるのはなぜ?5つの要因を解説 | 妊活・不妊治療ブログ|ファンクショナルマッサージ治療室
授かった人の声だけが届く「生存者バイアス」
治療のお休み期間に子どもを授かった人はそのように周囲に話します。
しかし同様に過ごし、特に変化がなかった人はそのことを話しません。
「不妊治療を休んだら自然妊娠したよ」というのはインパクトのある話ですから、そのことだけが周囲に強く印象付けられるということはありえます。
我が家は妊娠しなかった。それでも「お休み期間」が必要だった理由
我が家の場合は、治療の休み期間に妊娠するということはありませんでした。
少しだけ期待した気持ちもありましたが叶いませんでした。
私たちは原因不明不妊とされ、排卵や授精に大きな要因は見つかっていません。
クリニック側からは「卵に育つパワーがない」「精子が元気がない」と説明されただけです。
では、どうしてそんな状態なのかといえば、30代後半という「年齢」とそのときの「体調」です。
年齢はどうにもなりません。
ならば、まだ自分でコントロールできる「体調」を整えるしかありません。
休み期間はそのことに全振りしました。
「一度治療を休むと授かるって聞くよね!」と言ってくれる方は私を元気づけるつもりで言ってくれていたのだと思います。
そうじゃないんだよ…と説明するのも申し訳なくて、「そういう人もいるらしいね」と毎回返していました。
二回目の採卵が全滅してから得たこのお休み期間は、そういった期待も全部忘れてリフレッシュに振り切った方が健やかに過ごせるなと体感できた期間になりました。


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