最後と決めた4回目の挑戦
私の場合、人工授精をしていたときは月に4~5回クリニックへ通っていました。
排卵促進剤などの影響で生理周期に変化があり、一周期の始まりとなる生理開始日や、通院が頻回になる排卵日前後がいつになるのかなかなか読めませんでした。
そのためスケジュール調整に苦労していました。
でもそれも4回目となると段々とタイミングが掴めるようになりました。
「おおよそこのあたりの日程」という自分なりに予測ができるようになり、仕事で休みをとるための下準備がスムーズになりました。
しかしそれも子を授かれなくては意味がありません。
「人工授精はこれが最後」と医師から言われていた4回目に臨みました。
4回目の陰性。「体外受精」へのステップアップを決めた理由
4度目も陰性の結果になりました。
4度目ともなると期待をするよりも確認作業をするような感覚でした。
「やっぱりか」というのが率直な気持ちだったと思います。
この結果を受けて、我が家は体外受精へ進むと決めました。
葛藤がなかったわけではもちろんありません。
「体調を整え、栄養バランスをとれた食事をして、仕事の繁忙期を避けてストレスの少ない環境におけば、人工授精でも妊娠できるのではないか」という思いもまだ捨てきれていなかったと思います。
けれど、
- 人工授精の成功率のデータから見てもここが限界ということ。
- 我が家にとって効果のなかった治療に時間をかけても意味がないということ。
- それならば、お金をかけても体外受精へ進んだ方が結果的に近道かもしれないこと。
このあたりが判断の決め手になったと思います。
人工授精と体外受精の決定的な違いとは?ステップアップを考える基準
人工授精と体外受精は何が違う?
人工授精
- 精子を子宮内に注入
- 授精は体内で起こる
体外受精
- 卵子を採取
- 体外で精子と授精させる
- 胚を子宮に戻す
人工授精では「卵子と精子が出会って受精する」という部分は体内に任せますが、体外受精では受精の過程を体外で行えます。
体外受精(ART)は「原因を見つける」検査でもある
体外受精(ART)は単に妊娠率を高めるためだけの手段ではありません。
体の外で卵子と精子を出会わせることで、「本当に受精しているかどうか」「受精卵(胚)が順調に育っているかどうか」を、初めて目で確認することができます。
そのことで今まで「原因不明」とされていた不妊の理由がクリアになる場合があります。
それに応じた的確なアプローチ(顕微授精への切り替えなど)ができるようになること。
これこそが、体外受精の最大の強みです。
体外受精へステップアップすると決めたとき、必ずしも前向きな気持ちではありませんでした。
「そうまでしないと子どもを作れない身体であること」自体にとてもショックを受けてしまったからです。
しかし、今思えば「4回目の陰性」はステップアップのための大切な転換点でした。
決して「妊娠できない」という絶望の証明ではなかったと思います。


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