採卵の手術は日帰りでできますが、麻酔を使うため当日は安静にするよう指示されます。
また、私が通っていたクリニックでは術後3日は毎日通院する必要がありました。
それならばと、術後自宅に帰るのではなくクリニック近くのビジネスホテルに2泊3日で滞在することにしました。
今回は私の一回目の採卵の記録と、一般的なタイムスケジュールをご紹介します。
【体験談】採卵当日のリアル|静脈麻酔の感覚と術後の体調
手術当日は、クリニックから指定された時間の朝8時に夫とともに向かいました。
受付後に、トイレを済ませ手術着に着替え、指輪や時計も外し安静室にて待機。
その間に夫は採精を済ませそのまま出勤しました。
私が通っていたクリニックでは採卵に静脈麻酔を使用していました。
完全に意識が無くなるわけではなく、医師や看護師さんたちの会話もなんとなくは聞こえる状態です。
痛みはほぼなく、「触られているな」「いま針を刺したんだな」と感触だけが伝わってきました。
採卵する数にもよるかもしれませんが、手術自体は30分くらいで終了します。
手術後、安静室のベッドへ運ばれ1時間ほど休みます。
そうしているうちに、ぼやぼやとした意識が少しずつ回復していきます。
クリニック側はこのとき採取した卵と精子をチェック。
私の場合、一度目の採卵結果は以下の通りでした。
- 採取できた卵子:13個
- 授精に適した状態の卵子:9個
この9個をすべて顕微授精させることになりました。
着替えを済ませ、改めて内診してもらい、異常がないかをチェック。
医師との面談・お会計を終えると、もう11時過ぎでした。
私は静脈麻酔と相性が悪かったようで、術後から吐き気がずっと続いていました。
痛み止めの薬の処方せんを薬局で待っているとき、薬剤師さんが採卵を労いつつ気遣ってくれたのが心にしみました。
術後はお腹の違和感・張りが強いため、締め付けのないゆったりとした服装で行くことが絶対に必要だと実感しました。
ホテルへチェックインできる時間までの数時間はカラオケルームで横になって過ごし、無事にチェックインできた頃には心底ぐったりとしていました。
採卵当日の持ち物チェックリスト
当日の朝に慌てないよう、前日までに用意しておくことをおすすめします。
実体験から分かった「本当に持っていって良かったもの」もご紹介します。
必須の持ち物
- 診察券・保険証(マイナ保険証)
- 同意書などの提出書類(事前に署名・押印が必要なもの)
- 精液カップ(夫の精子を持ち込みで提出する場合)
- 会計用の現金・クレジットカード
- 夜用ナプキン(2〜3枚)(採卵後の出血や止血用の消毒液付着に備えて)
採卵後、特にトラブルがなければ大量の出血をすることはないと思いますが、身体を横にして休むのでナプキンは夜用をお勧めします。
実体験からおすすめする便利グッズ
- 締め付けのない服(ワンピースやゴムウエストのパンツ)
採卵後は麻酔の影響や卵巣の腫れで、お腹が張ったり鈍痛が残ったりします。ウエストを締め付けない服が圧倒的に楽です。 - 脱ぎ履きしやすい靴(スリッポンやスニーカー)
麻酔明けは足元がフラつくことがあるため、ヒールや結び直す手間のある紐靴は避けるのが無難です。 - 羽織ものや暖かい靴下
採卵室やリカバリールームは衛生管理上、室温が低めに設定されていることがあります。
私も部屋着で使うようなもこもこソックスを持っていきました。 - ストロー付きキャップ&ペットボトル
麻酔からの回復後、飲み物の許可が出たときに横になったまま水分補給ができます。
個人的には冷たい飲み物をおすすめします。
温かいものは麻酔の影響で気持ち悪くなりやすい気がします。
採卵当日の流れ(受付から帰宅まで)
クリニックによって細かな順番は異なりますが、一般的な採卵当日のタイムスケジュールと実際の体験談です。
採卵は卵子が自然排卵してしまうのを防ぐため、朝一番から午前中にかけて行われるケースがほとんどです。
一般的な採卵当日のタイムスケジュール
[受付・精液の提出]
↓
[リカバリールームへ案内・お着替え]
↓
[採卵手術(約10〜15分)]
↓
[リカバリールームで静養(約1〜2時間)]
↓
[内診・医師からの採卵結果(個数)説明]
↓
[会計・帰宅]
実際の体験談
- 08:00|来院・受付
朝一番にクリニックへ。
遅刻すると排卵してしまうリスクがあるため、時間は厳守です。
夫は採精室へ向かい、終わり次第仕事へ向かいます。 - 08:15|着替え・術前準備
トイレを済ませ、専用のリカバリールーム(控室)に案内され、術衣に着替えます。
髪は横結びでまとめ、結婚指輪や腕時計もすべて外します。
レッグウォーマーは付けたままでOK。
血圧測定や、麻酔・点滴のためのルート確保(針を刺す)を行います。 - 08:30|採卵手術(約15分〜30分)
手術室へ移動し、手術ベッド)へ。
静脈麻酔だったので、点滴から薬剤が入ると数十秒で意識がぼんやりしてきます。
超音波画面で確認しながら、膣から細い針を刺して卵胞液ごと卵子を吸引します。 - 09:00|リカバリールームで休憩(約1時間)
手術終了後、ベッドへ移動します。
麻酔が完全に覚めるまで、横になってゆっくり休みます。
看護師による血圧や出血のチェック、点滴の抜去が行われます。 - 10:30|採卵数の結果報告・医師の診察
リカバリールームまで胚培養士が来て、「本日何個の卵子が採れたか」の具体的な結果報告を受けます。
内診で術後の出血や卵巣の状態を確認します。
今後の受精方法(体外受精か顕微授精か)の最終確認や、抗生剤・痛み止めなどの薬が処方されます。 - 11:00|会計・帰宅
院内での滞在時間は、受付から帰宅までトータルで約3〜4時間が目安です。
麻酔の影響が残るため、当日の自転車や車の運転は禁止されています。
採卵前後の重要な注意事項
安全に採卵を行い、術後のトラブルを防ぐために必ず守るべきルールです。
- 【絶食・絶飲の指示を厳守する】
採卵は排卵の直前に行うため、採卵の約36時間前に打つトリガーの注射(hCG注射)や当日の手術時間に遅刻は厳禁です。
また、静脈麻酔の最中に嘔吐して喉に詰まる事故を防ぐため、「前夜〇時以降は絶食」「当日〇時以降は絶飲」という指定は厳格に守りましょう。 - 【ノーメイク・ノーネイル・香水NG】
麻酔中の顔色や爪の色(チアノーゼの有無)で全身状態を確認するため、メイクやネイルは落とします。
また、においに非常に敏感な卵子を守るため香水も禁止です。 - 【当日の車の運転は絶対NG】
麻酔を使った場合はもちろん、無麻酔であっても採卵後の緊張緩和や腹痛で体調が急変することがあります。
公共交通機関や家族の送迎を利用してください。 - 【当日の入浴(湯船)はNG】
卵巣に針を刺しているため、感染症予防として当日はシャワーのみで済ませます。
【次に知りたい】採卵後のステップ・関連記事案内
無事に採卵当日を終えると、次に気になるのは「体調の戻り(OHSS・お腹の張り)」や「採卵した卵子の受精結果・培養結果」です。
当ブログでは、採卵周期の準備からその後の経過についても実体験をつづっています。
次に知りたいステップに合わせて、以下の記事も参考にしてみてください。
💡 採卵前〜当日の経過をもっと詳しく知りたい方
- 自己注射やトリガー注射のリアルな振り返り
→採卵周期の体験談|ゴナールエフ自己注射の痛み・プレッシャーと仕事両立のコツ
💡 採卵後の体調管理や受精結果が気になる方
- 採卵後の腹痛・お腹の張り(OHSS予防)について
→30代後半の体外受精レポート|採卵13個で胚盤胞1個のリアルとOHSSの恐ろしさ - 受精結果・胚盤胞到達の試練と葛藤
→2回目の採卵、全滅の衝撃|私が移植直前に学んだ「サプリメントと体外受精」の現実
→採卵3回目で過去最高のOHSSを発症|症状(腹水・胃痛)と30代後半のリアルな不妊治療レポ
💡 その後の移植・妊娠判定へ向かう方
- 体外受精(胚移植)後のチェックポイント
→体外受精後の胎嚢確認とは?|実感がない心理と子宮外妊娠リスクの理由
→体外受精後の心拍確認|ピコピコ動く心臓と母子手帳・転院へ進む妊娠6週の記録
一回目の採卵は勝手がわからず、ただただクリニックの指示に正確に従うことに気を張っていました。
季節も寒くなり始めた11月のことだったこともあり、とても心細かったのを覚えています。
静脈麻酔の影響でずっと気持ち悪い中、ホテルに入り部屋着に着替えたのが当日16時ごろ。
疲れがどっと出て眠ることもできず、3時間程ぼうっと横になっていました。


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