胚移植後の生活がスタート!めんどうな服薬管理ふたたび
無事に胚移植を終えると、すぐに妊娠判定日に向けた新しい日々が始まります。
移植後も移植前と同様に、飲み薬・貼り薬・膣座薬を使った少々めんどうな服薬管理は続きます。
→移植前の服薬については「胚移植の前に気をつけることは?」へ
私の不妊治療では、このタイミングで膣座薬が「ウトロゲスタン腟剤」から「ワンクリノン腟用ゲル」へと変更になりました。
カプセル状だったウトロゲスタンとは違い、ワンクリノンはアプリケーター(スティック)の先から薬剤を直接膣内に注入するタイプです。
これが個人的にはとても使いやすく、治療の負担を軽くしてくれました。
基本的には容器のバルブ部分しか触れないため手が汚れづらく、なにより「1日3回」から「1日1回」へと回数が減ったことが、精神的にもスケジュール的にも本当にラクでした。
判定日までドキドキの10日間。私の過ごし方と「チクチク痛」の記憶
クリニックから指定された妊娠判定日は、胚移植から10日後。
それまでの期間は、とにかく気が気ではありませんでした。
医学的には「仕事も家事も通常通りで問題ない」と言われていますが、やはりお腹のなかの卵のことを考えてしまいます。
なるべくお腹に力を入れず無理をしないよう、ストレスなく過ごすように努めていました。
そんな判定日の数日前、下腹部に「チクッ」とした痛みを感じました。
「着床するときに『着床痛』を感じる人がいる」という噂を耳にしていたため、「もしかしてこれがそう…?」と期待する一方で、「何かトラブルが起きているのでは」という不安もよぎります。
通院日までの数日はどちらの意味でもドキドキしながら過ごしていました。
このとき頭をよぎったのが「フライング検査」のことです。
しかし、今ここで検査をして一喜一憂したらさらに不安が強くなりそうだと思い、私はクリニックでの検査日まで何もせずに待つことにしました。
胚移植後のフライング検査はいつから反応する?
一般的な妊娠検査薬は、尿中に含まれる「hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)」というホルモンを検知して陽性反応を示します。
このhCGは、受精卵が子宮内膜に着床して初めて分泌され始めるものです。
医療用の高感度な検査薬であれば、スムーズに着床が進んだ場合、移植後5日〜7日目(BT5〜BT7、あるいはET7〜ET9)頃からうっすらと反応が出始めることがあります。
ただし、通常の検査薬は生理予定日(移植後約9日〜11日以降)からの使用を想定しているため、それ以前の検査はあくまで「フライング」となります。
知っておきたい!フライング検査のメリット・デメリット
フライング検査には、救われる部分がある一方で、リスクもあります。
【メリット】
- 心の準備ができる
判定日にクリニックで結果を告げられるショックを和らげ、あらかじめ心の整理をして臨むことができます。 - 検索魔から抜け出せる
体調の変化に一喜一憂してネット検索を繰り返すより、一度区切りをつけられます。
【デメリット】
- 「化学流産」を知ってしまう
一度は着床したものの育たなかった場合、フライングをしなければ「生理が少し遅れて来た」と気づかないはずの初期の流産を知ってしまい傷ついてしまう可能性もあります。
→化学流産については「フライング検査で陽性のあとに…」へ - 偽陽性の可能性がある
採卵や移植の前後でhCG注射を打っている場合、体内に残った薬の影響で、妊娠していなくても陽性反応(偽陽性)が出てしまうことがあります。
治療をしていた全期間を通して、私はフライング検査をしませんでした。
それは自分の性格から言って、フライング検査で陽性になっても病院で確定しない限りはずっと疑心暗鬼になってしまうと思っていたからです。
私が通っていたクリニックでは、人工授精の段階では妊娠判定の検査をしなかったので、生理がくることで陰性を知りました。
そんな形で知る陰性はショックですが、少しも「もしかしたら…」と期待する余地がない分、逆に現実は受け入れやすかったかもしれません。


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