妊娠10週でなぜ周産期母子医療センターへ転院?|ハイリスク妊婦の判断基準と地域の「最後の砦」へ通った体験談

実録通院記

【体験談】初診からわずか2週で転院!「里帰り出産不可」と言われた妊娠10週の決断

円錐切除術歴・凍結胚移植・高齢出産…「ハイリスク妊婦」と告げられて

通常であれば、妊娠初期の妊婦検診は4週ごとに行います。
妊娠9週の妊婦検診で「里帰り出産をさせられない」と言われ、その一週間後にまた通院することになりました。

→前回の通院については「円錐切除術で里帰り出産が不可に?|悪評産婦人科で知った早産リスクと地域医療の現実」へ

初診で通っていた産婦人科は分娩を行っていませんでした。
そのため、近隣のエリアで出産する病院を決め、転院先への紹介状を書いてもらう必要がありました。
そのときすでに妊娠10週。
つわりも本格化し始めた頃で、動けるうちに動かなければという切迫感に突き動かされていました。

転院先といっても、周産期母子医療センターのある病院でないと紹介状は書けないと医師から言われていました。

①円錐切除術歴がある
②凍結胚移植での妊娠
③高齢出産

この三つの条件に当てはまる私は「ハイリスク妊婦」と判断されたためです。

地域の「最後の砦」へ!つわりの中で動いた紹介状の手続き

私が住んでいるエリアでは、周産期母子医療センターのある病院は二つしかありません。
近辺の産婦人科や助産院でなにかトラブルがあった場合に、その二つの病院のどちらかに運ばれるといいう、妊婦にとって「最後の砦」のような病院です。

万が一を考え、二つのうち、家から近い方の病院を選び紹介状を書いてもらいました。

こうして里帰り出産までの期間だけお世話になるつもりだった産婦人科をたったの2週で卒業したのです。

なぜ周産期母子医療センターへ転院が必要なの?

一般的に転院を勧められる主な理由は、母体や赤ちゃんに「通常以上の専門的な管理や医療ケア」が必要だと判断されたためです。

妊娠初期から中期、後期にかけて、妊娠高血圧症候群や切迫早産、前置胎盤などの母体合併症、または双子などの多胎妊娠、胎児の発育不全などが判明することがあります。
個人クリニックや一般的な産院では対応が難しい高度な症例において、万全の体制で母子を守るために転院が行われます。

つまり転院は、「トラブルに対応するための最善のセーフティネットへと繋がれた」ということでもあります。

周産期母子医療センターとはどんな場所?

周産期母子医療センターは、都道府県から指定を受けた特別な医療機関です。
産科だけでなく小児科・新生児科・麻酔科など複数の専門医や助産師がチームを組み、24時間体制で緊急事態に備えています。

主に以下の専門設備を備えているのが大きな特徴です。

  • MFICU(母体・胎児集中治療室)

    経過観察が必要な妊婦さんが集中的に治療・安静生活を送る病床。
  • NICU(新生児集中治療室)

    早く生まれた赤ちゃん(早産児)や小さく生まれた赤ちゃんを24時間体制でケアする設備。

陣痛や体調変化が急に起きた場合でも、施設内でそのまま高度な医療にスムーズに移行できる環境が整っています。


「周産期母子医療センター」と聞くと、あまり馴染みがないかもしれませんが、ドラマも有名な漫画『コウノドリ』の鴻鳥先生が働いているところです。
何かトラブルがあっても大丈夫そうという安心感があります。
その代わり、いわゆる「キラキラ産院」のような豪華な食事・エステ・美容院・ホテルライクな病室…といったものはありません。
そういったものに未練はあっても、その当時の私にキラキラ産院の選択肢はありませんでした。

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