hCG血中濃度で妊娠判定を受けてから一週間後、再びクリニックへ向かいます。
この頃には職場への報告も済ませています。
→血液検査での妊娠判定については「「期待しない」自己防衛の末に」へ
→職場への報告については「妊娠5週で派遣会社に報告・退職を決意」へ
今回の目的は「胎嚢確認(たいのうかくにん)」。
胎嚢とは赤ちゃんが育つ袋のようなものです。
妊娠5週では、エコー検査で赤ちゃんは見えないことが多い。
そのため胎嚢をエコーで確認することで、妊娠が継続していることがわかるのです。
めでたく胎嚢が確認できても「嬉しい」と思えなかった理由
まだ胎動もつわりもなく、妊娠の実感がない中では、エコー検査で目に見える形で妊娠を確認できるのは安心材料です。
なにせ、人工授精4回陰性、採卵全滅も一度経験している身です。
期待しすぎないようにする考え方のクセが染みついています。
→ステップアップを決めた4回目の人工授精については「人工授精4回目の陰性」へ
→全滅した2回目の採卵については「2回目の採卵、全滅の衝撃」へ
めでたく胎嚢を確認できても、チェックポイントをひとつクリアできたような感覚。
まだ「嬉しい」という感情は沸いてきませんでした。
そもそも「胎嚢確認(たいのうかくにん)」とは?
一般的に、胎嚢がエコーで確認できるようになるのは妊娠4週後半〜5週目頃です。
妊娠初期のエコー検査では、赤ちゃんそのものはまだ小さすぎて映らないことが多く、まずは赤ちゃんのお部屋であるこの「袋」が子宮内に作られているかを確認します。
胎嚢を確認することには、主に2つの重要な意味があります。
- 子宮内妊娠の確認
受精卵が正しい場所(子宮内膜)に着床したかを確認し、子宮外妊娠(異子宮妊娠)のリスクがないかをチェックします
- 妊娠週数の目安
胎嚢の大きさを測定することで、おおよその妊娠週数や経過を把握します。
なぜ?体外受精(胚移植)でも「子宮外妊娠」が起こる理由
体外受精を経て妊娠した場合、「受精卵を子宮の中に直接戻したのに、なぜ胎嚢確認が必要なの?」という疑問がわきおこります。
しかし体外受精であっても子宮外妊娠が起こる可能性はあります。(参照)
【体外受精で子宮外妊娠が起こる主な理由】
- 胚の移動(子宮の収縮運動)
子宮内に戻された胚は、すぐその場に着床するわけではありません。
胚が着床するまでの間、子宮の自然な収縮運動によって卵管へと押し流されてしまうことがあります。
- 卵管の通り道や機能の問題
もしもともと卵管に炎症や癒着があると、卵管に入り込んだ胚が子宮に戻れなくなり、そのまま卵管に着床してしまうことがあります。 - ホルモン環境や移植時期
移植時の子宮収縮やホルモン状態によっては、自然妊娠と同等、あるいはわずかに高く子宮外妊娠が発生することが分かっています。(参照)
不妊治療をしていると、今まで接したことのないような医学的な用語とたくさん出くわします。
「胎嚢(または卵嚢)」もそのひとつ。
まだ、この頃は赤ちゃんという感覚もなく、細胞の成長を見守っているような気持ちです。
「私たちの子ども」という感覚がわくのはもっともっと後の話です。


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