「30代後半、正常な卵子は数か月に1個」|医師の言葉に衝撃を受けた私が、ステップアップを決意できた理由

不妊治療コラム

「健康な女性であっても30代後半になると、正常な卵子ができるのは数か月に一回」

これは人工授精や体外受精している中で、医師からの説明で私がもっとも衝撃を受けたことです。
今回はなぜそんなことが起きるのかとその対策、実体験をお話しします。

【現実を知る】30代後半、正常な卵子に出会えるのは「数か月に1回」?

女性の体内に蓄えられている卵子は、年齢とともに少しずつ質の変化を起こします。
その最大の理由が「染色体異常の発生頻度の高まり」です。

  • 20代前半〜半ば: 排卵される卵子のうち70〜80%程度が正常な染色体を持っています。
  • 30代前半: 正常率は50〜60%程度へと緩やかに低下します。
  • 30代後半: 正常な卵子の割合は30〜40%前後(39歳ではさらに下がることも)にまで減少します。

確率として「30%前後」ということは、冒頭の医師の言葉どおり「3〜4回の排卵(=数か月)につき、正常な卵子は1個程度」というペースになります。
さらに注意すべき点は、毎月排卵が起きて生理が来ていたとしてもこの確率だということです。

【今日からできる】卵子の「質」を維持するための基本ケア3選

年齢による染色体異常そのものをゼロにすることは難しい。
しかし、細胞の酸化を防ぎ、ミトコンドリアの機能を保つ努力は可能です。

  • 質の高い睡眠:

    成長ホルモンやメラトニンが卵胞の発育を助けます。
    →メラトニンについて詳しくは「30代後半の人工授精3回目も陰性」へ
  • 血流改善と冷え対策:

    卵巣に十分な栄養と酸素を届けるため、適度な運動や入浴を意識します。
  • 抗酸化を意識した栄養:

    コエンザイムQ10、ビタミンC・E、葉酸などの摂取が推奨されます。
    →栄養素の補給については「2回目の採卵、全滅の衝撃」へ

どれも妊活の基礎的なことに思えますが、それらがきちんと卵子の質を維持させる効果があるとわかります。

【体験談】「正常卵は数か月に1個」と言われた私の選択と心の変化

私の場合は、人工授精を4回、体外受精のための採卵を3回しました。

「健康な女性でも30代後半になると~」と初めて聞いたのは、人工授精を2回受けて着床まで至らなかったタイミングです。
医師は「だからリセットが来ても落ち込まないで」という意図での言葉だったと思いますが、それ以上に衝撃的な言葉でした。
卵胞がきちんと育ち排卵をしていることは確認できていたので、不妊の原因は私の卵の質なのか?と意識がそこに向きました。

では体外受精まですすめばこのことは関係ないかというと、そうでもなかったと思います。

卵の質に問題があるのかもと気にしていたからこそ、採卵前の服薬や自己注射も頑張れたのだと思います。
治療の苦しい場面も「卵の質を高めるためだから!」と自分を納得させられるのです。


タイミング法をしているときだったら、このことはかなり焦る要因になったと思います。
タイミングがとれていない月に、「もしかしたら今月に正常な卵ができていたのかも」と悶々としていたでしょう。
そういった心配をしなくて済むのは、ステップアップの良いところかもしれません。
とはいえ、ステップアップをして強い薬剤を使ったとしても、卵が育たないときは育ちません。
結局どの段階でも、生活習慣を整えたり栄養をとったりするような、基本的な対策が大事なのだと思います。

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