不妊治療を続けていると、SNSやブログなどでさまざまな「着床ジンクス」や「妊活に良いとされる噂」を目にする機会が増えます。
特に胚移植の前後になると、藁にもすがりたい思いから、こうした情報がとても魅力的に映ります。
自分にできる努力をすべて尽くしたいという気持ちはごく自然なことです。
都市伝説的な情報に振り回されすぎず、気持ちを明るくさせる程度にすることがポイントのようです。
SNSで有名な「着床ジンクス」の数々
不妊治療のアカウントを覗くと、移植期によく試されている定番のジンクスがいくつもあります。
- パイナップル: 胚移植の前後に食べると着床しやすくなると言われる代表格
- マックのフライドポテト: 採卵や移植の後に食べるジンクス
- 渡り蟹のトマトクリームパスタ: 移植後に食べると縁起が良いとされる定番メニュー
- トツキトオカのアプリや赤富士の画像: 陣痛中の妊婦さんが描いた赤富士を待ち受けにすると授かるというおまじない
どれも効果がわかるようなわからないようなものですが、前向きな気持ちになるキッカケとしては非常に微笑ましいものです。
なぜこうしたジンクスが広まるのか?
ジンクスが広まる最大の理由は、「不妊治療はどれだけ努力しても確実に成功する保障がない」という強い不安感にあります。
「ジンクスを試したら妊娠できた!」という投稿は、SNS上で注目されやすいです。
しかし、それはもちろん医学的な因果関係ではなく、単なる「偶然の時期の一致」であるケースがほとんどです。
パイナップルに含まれる酵素(ブロメライン)の抗炎症作用や、ポテトの塩分によるOHSS(卵巣過剰刺激症候群)緩和など、もっともらしい説が添えられることもあります。
しかし、特定の食材を1回食べたからといって着床率が劇的に上がるという医学的エビデンスはありません。
ネットの情報と上手に付き合うために
ジンクスや俗説を「イベントとして楽しむ」「気持ちを前向きにするためのおまじない」として取り入れる程度なら、何の問題もありません。
移植帰りに美味しいパスタやポテトを食べて気分転換をすることは、ストレス解消という意味でプラスに働くこともあります。
しかし、「ジンクス通りにできなかったから失敗したのかも」と自分を責めたり、特定の食材ばかりを極端に摂って体調を崩したりするなら本末転倒です。
ジンクスはあくまで「心の栄養・お楽しみ」程度にとどめ、担当医の指示と医学的根拠に基づいたデータを信頼して治療を進めるのが近道だとは思います。
ジンクスは、お正月におせち(よろ「昆布」や先を見通すレンコンなど)を食べるようなものなのではないかと思います。
いわば願掛けのような、楽しいイベントのような感覚ですね。
実際、私の移植日にマックのポテトは食べました笑
不妊治療において、規則正しい生活や、食事に気をつけサプリを飲むといった基本的なことは大切です。
でもそれだけでは息苦しくなるような日々であることも確かです。
ストレス発散目的でアルコールやカフェインを採ってしまい、後から後悔することもあります。
それなら、こういったジンクスに乗って外食やパイナップルを食べる方が健やかに過ごせるもしれません。


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