不妊治療の「先進医療」と「自費診療」の違いとは?|PICSIの打診とPGT-A(着床前診断)に揺れた本音

不妊治療コラム

不妊治療では、採卵、胚培養、胚移植など、公的医療保険が適用される基本治療ほかに、受精率や着床率を高めるための様々なオプション検査・治療があります。
これらは大きく「先進医療」と「自費(自由)診療」の2つに分かれ、それぞれ費用負担の仕組みが大きく異なります。
今回は、両者の違いと代表的な治療法について解説します。

保険診療と併用できる「先進医療」とは?

先進医療とは、厚生労働省が定める基準を満たした高度な医療技術のことです。
保険診療として一般化される前段階の技術であり、有効性や安全性が評価されている最中の施術や検査が指定されています。
最大の特徴は保険診療との併用が特例として認められていること。
体外受精などの基本部分は保険適用(3割負担など)で受けつつ、必要なオプションとして先進医療(全額自己負担)を追加することが可能です。

代表的な先進医療

  • タイムラプス撮像法

    受精卵や胚を培養器から外に出さずに、連続写真で成長過程を観察・評価する技術。
    胚へのストレスを低減し、質の高い胚を選定できます。
  • 子宮内膜受容能検査(ERA/ERPeak)

    着床に適した「着床の窓(インプランテーション・ウィンドウ)」のタイミングを遺伝子レベルで特定する検査です。
  • 子宮内フローラ検査

    子宮内の細菌叢(善玉菌の割合など)を調べる検査で、着床障害の原因追求に役立てられます。
  • PICSI(ヒアルロン酸選択生理的顕微授精)

    成熟した質の良い精子をヒアルロン酸への結合能で見極めて選別し、顕微授精を行う技術です。
  • SEET法

    胚移植の数日前に、受精卵(胚)を育てた培養液をあらかじめ子宮内に注入し、着床しやすい環境を整えてから胚移植を行う治療法です。

すべてが全額自己負担になる「自費診療」

先進医療に対して、保険診療外の自費診療もあります。
こちらは、本来なら3割負担で済むはずの採卵・胚培養・胚移植といった基本治療も含め、すべてのプロセスが全額自己負担(10割負担)になります。

代表的な自費診療

  • PGT-A(着床前胚染色体異数性検査)

    胚盤胞の細胞を一部採取し、染色体異常の有無を調べる検査です。
  • PRP療法

    自身の血液から抽出した成長因子を子宮内膜や卵巣に注入し、着床環境や卵胞発育を促す治療です。
  • 未承認の薬剤や特殊な前処置

    保険診療や先進医療として認められていない治療です。

我が家の場合、こういった先進医療や自費診療は受けませんでした。
しかしPICSI(ヒアルロン酸選択生理的顕微授精)に関しては「検討してみては?」とクリニックから打診されたことがあります。
打診はまだ一度目の採卵のときで、その後に夫が亜鉛サプリや体調管理をすることで改善したので受けないと判断しました。
もし改善することがなかったら検討したかもしれません。

PGT-A(着床前胚染色体異数性検査)に関しては、出生前検査と並べて話題になる検査です。
流産リスクを下げられるなら下げたい。
検査受ける受けないは別として、回り道をしている時間がない30代後半なら自然な気持ちだと思います。

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