期待と諦めが交錯する「妊娠判定の日」
傷つかないための「期待しない」自己防衛
妊娠判定の日、あまり期待しすぎないように気持ちにセーブをかけながら、クリニックへ向かいました。
私の個人的な経験上、人工授精や採卵をした月は早めに生理が来ることが多く、妊娠の期待もさせてくれない自分の体質が恨めしかったのですが、今回はまだ生理が来ていない。
もしかしたら妊娠しているかもしれない。
でも、そう思いつつ何度陰性になったか数えきれない。
根拠のない期待をするより冷静になるべきだ。
そんな風に考える癖がついていました。
陰性でも悲しい気持ちになりすぎないようにするための、自己防衛のようなものです。
妊娠判定日の血中hCG測定
妊娠判定のための血液検査を行い、一時間ほど待ちます。
市販の妊娠検査薬のイメージで、尿検査をするものと思っていたので、意外に思いました。
血中のhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)というホルモンの値を調べるのですが、これがおおむね50 mIU/mL 以上だと、その時点では「しっかり着床して妊娠している可能性が高い」と判断されるようです。
結果、私のhCGの値は、200を超えていました。
不妊治療を始めて以来、医師から「おめでとうございます」と初めて言われました。
これが生涯で初めての妊娠でした。
なぜ血液検査?病院で行う「血中hCG測定」の仕組み
妊娠判定の鍵を握る「hCGホルモン」とは?
病院で行う妊娠判定では、hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)というホルモンの分泌量を測定します。
hCGは、着床した受精卵の周りにある絨毛組織から分泌され始めるホルモンです。
胚が子宮内膜に着床して初めて体内で作られ始めるため、このホルモンが検出されるかどうかが「妊娠が成立したか(着床したか)」の決定的な指標となります。
血液検査(血中hCG)のメリット
一部、尿検査を行う施設もありますが、多くの不妊治療クリニックでは、妊娠判定日に血液検査によってhCGの値を測定します。
メリットとしては、
- 市販の妊娠検査薬(尿検査)に比べて感度が非常に高く、微量のhCGでも正確に検出できる。
- 単に「陽性・陰性」だけでなく、「hCGの数値(mIU/mL)」を具体的に測定できる。
ということがあります。
判定日におけるhCGの数値を見ることで、単に着床したかどうかだけでなく、妊娠の継続性や今後の経過の目安を医師が総合的に判断できるのです。
市販の「フライング検査」で注意すべき偽陽性・偽陰性
自宅で市販の妊娠検査薬を使うフライング検査と、病院の検査とはいくつか重要な違いがあります。
- 検出感度の違い:
市販の検査薬は主に「尿中hCG」をチェックするもので、一定以上の濃度にならないと反応しません。 - 偽陽性・偽陰性のリスク:
移植前にHCG注射を行っている場合、その薬の影響で妊娠していなくても陽性反応が出ることがあります(=偽陽性)。
逆に、着床していても尿中濃度が低く陰性に出てしまうこと(偽陰性)もあります。
hCGの値で妊娠判定を受けたら、不妊治療クリニックでは「妊娠」と扱われます。
しかし、これですぐクリニックを卒業できるわけではありません。
ここから4週間ほどはクリニックで経過観察を行っていきます。
母子手帳を交付してもらうのも、周囲に妊娠のことを伝えるのもまだまだ先の話なのです。


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