不妊治療を経て念願の妊娠を果たした際、自然妊娠の場合と異なる部分があるのか気になりますよね。例えば、つわりの重さと不妊治療はなにか関係があるのでしょうか。
結論から言うと、「不妊治療をしたからといって、必ずつわりが重くなる」という科学的根拠はありません。
しかし、治療の内容や妊娠初期の経過によっては、吐き気を強く感じたり、症状が重く感じられたりする明確な要因が存在します。
今回は、不妊治療とつわりの関係性や、その理由について分かりやすく解説します。
ホルモン補充療法による「つわり様症状」の増強
体外受精や胚移植(BT)などの不妊治療では、妊娠の成立と維持のために黄体ホルモンやエストロゲンなどのホルモン剤を補充します。
これらの薬剤の影響で、胸の張りや頭痛、胃のむかつき、吐き気といった「つわりに似た症状」があらわれることがあります。
- 妊娠判定前:
妊娠成立前の段階から胸のむかつきなどを感じることがありますが、これは妊娠によるつわりではなく、投与されたホルモン剤の副作用である可能性が高いです。 - 妊娠判定後:
妊娠後は、赤ちゃん(胎盤)から分泌されるhCGホルモンに加え、外からのホルモン補充も重なります。
薬剤自体の副作用による吐き気と、妊娠によるつわりが同時に起こる可能性はあります。
薬の継続服用・使用による負担
不妊治療後の妊娠では、胎盤から自前で十分なホルモンが分泌されるようになる妊娠8〜10週頃まで、ホルモン剤(飲み薬・貼り薬・膣用ソフトカプセルなど)の使用を続けることがあります。
この「薬を使い続ける時期」は、ちょうどつわりのピーク(妊娠8〜11週頃)される時期と重なります。
つわりで胃腸が弱っているときに薬を飲んだり、膣カプセルを挿入したりすること自体がストレスとなり、吐き気を誘発する相乗効果を生んでしまうことがあります。
私も妊娠9週まで飲み薬と膣剤を使っていました。
→妊娠判定後の服薬については「妊娠4週、実感ゼロからのスタート」へ
私の場合は、服薬の時期とつわりのピークがずれていたため、それらが重なることはありませんでした。
しかし、服薬の時期~つわり時期までずっと体調は悪いので、長期間の体調不良でのメンタルのダメージも多きかったと思います。
心理的ストレスや強い不安感
長い不妊治療を乗り越えて妊娠された方は、「無事に育ってくれるだろうか」「流産してしまうのではないか」という強い緊張感や不安を抱きがちです。
つわりは自律神経の乱れと深く関係しているため、こうした心理的ストレスが自律神経や胃腸の働きに影響を与え、つわりの辛さを助長してしまうケースも少なくありません。
知っておきたい!つわり時期の重要ポイント
逆につわりが軽くても心配しすぎない
「不妊治療をしたのにあまりつわりを感じない」と不安になる方もいますが、つわりの有無や程度には大きな個人差があります。
つわりが軽いからといって、赤ちゃんの成長に問題があるわけではありません。
自己判断で薬を中断・減量しない
つわりや吐き気が辛いからといって、処方されたホルモン剤を勝手にやめたり量を減らしたりするのは大変危険です。
妊娠維持に影響を及ぼす可能性があるため、辛いときは自己判断せず、必ず主治医に相談しましょう。
不妊治療を始めるまで、人生で最も痛い経験は親知らずの抜歯でした。
それが、採卵時の静脈麻酔が上回り、その後三度目の採卵後のOHSSが人生で最もつらい経験になりました。
→静脈麻酔については「30代後半の体外受精レポート」へ
→OHSSについては「採卵3回目で過去最高のOHSSを発症」へ
しかし、つわりの経験はそれらを超えました。
「不妊治療で何度も大変な思いをしたのだからつわりは耐えられる!」と思っていましたが、そんなことは全くありませんでした。


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