円錐切除術で里帰り出産が不可に?|悪評産婦人科で知った早産リスクと地域医療の現実

実録通院記

悪い口コミばかりの近所産婦人科へ|妊娠9週での初診レビュー

「受付が不快」「高圧的」辛口なネット評価と受診前の不安

妊娠9週、事前に決めていた産婦人科へ初めて向かいます。

→里帰り前の産婦人科選びについては「不妊治療クリニック卒業後の産婦人科選び」へ

私は子宮頸部高度異形成で手術経験があり、その経過観察でずっと通っていたレディースクリニックがありました。
ですがそちらはセミオープンシステム制度を採用していたため、里帰り出産までの妊婦検診を受けることはできませんでした。

そのため、今回お世話になる産婦人科は完全に初めて向かう場所です。
ネットの口コミはかなり辛口。
「受付の女性が感じが悪い」「先生が高圧的」等、不安になるワードが並んでいました。
しかし、私の条件に合う産婦人科は近所ではこちらしかない。
唯一の良い口コミだった「待ち時間はほぼない」を信じて、予約時間ぴったりに入りました。

実際の院内雰囲気・受付の対応・クラシカルな設備

実際に行ってみると、口コミ通り待合室には誰もいません。
しかし受付の方の対応はとても丁寧。
医師の先生は男性で、かなり断定的に話す傾向の方でしたが、コミュニケーションがとれない訳ではない。
設備は、不妊治療クリニックの最先端なものに慣れてしまった身とすると、クラシカルに感じます。

それでも、悪評価口コミをするほどではないな、というのが率直な感想でした。

医師から告げられた衝撃の事実「里帰り出産はさせられない」

里帰り出産を断られた3つの理由(円錐切除・凍結胚移植・高齢出産)

しかし、先生から告げられたのは「里帰り出産はさせられない」ということでした。

理由は3つ。

  1. 子宮頸部高度異形成のための手術を受けたため、子宮頚管が非常に短い
  2. 凍結胚移植で妊娠している
  3. 高齢出産

これらはすべて早産のリスクを上げる要素なのだそうです。

実家エリアの「NICU(新生児集中治療室)不在」という地域医療の壁

聞くと、私の実家のあるエリアではNICU(新生児集中治療)が稼働していないのだそうです。
早産リスクの要素が3つもある妊婦をそういった環境に送ることはできない。

つまり、里帰り予定の病院に紹介状を書くことはできないと言われました。

事前に地元の病院の情報は調べていて、NICUが併設されている総合病院があると知っていました。
それがまさか稼働していないとは…。
どれも初耳の情報でとても驚きました。

【解説】子宮頸部円錐切除術と妊娠後の「早産リスク」

なぜ円錐切除術を受けると子宮頸管が短くなりやすいのか?

子宮頸がん前がん病変などの治療で行われる「子宮頸部円錐切除術」。

切除によって病変を取り除くことができる一方で、術後に妊娠した場合、早産や頸管無力症(子宮口が開いてしまう状態)のリスクが高まることが知られています。
子宮頸部が短くなることや、局所の防御機能が変化することが主な原因です。

早産・頸管無力症を防ぐための医療措置(頸管長測定・縫縮術・安静)

不妊治療や妊婦健診の際は、事前に円錐切除術の既往を医師へしっかり伝えることが重要です。
早期から子宮頸管長を頻繁に測定し、必要に応じて頸管縫縮術(子宮口を縛る手術)や張り止め薬の使用、安静指示など、適切な予防措置をとることで無事に出産を迎えるケースが多くあります。

【体験談】33歳で受けた円錐切除術と、妊娠してみて分かったこと

私の場合、33歳のときに子宮頸部円錐切除術を受けました。
子宮頸がん検診を受け、子宮頸がんの前がん病変である子宮頸部高度異形成と診断されたためです。

その際、「将来的に早産になる可能性はある」と説明は受けていました。
ただ、妊娠には早産以外のリスクもあるものだから、それだけを気にしてもしょうがないとも言われました。
そしていざ、妊娠してみて、里帰り出産ができないことにつながるとは思いもしませんでした。


つくづく、妊娠出産はいろいろあるのだなと感じた一件でした。
いままでの不妊治療はあくまで私と夫の問題でした。
それが、いままでの術歴、地域医療までも絡んで自分事になることにとても驚きました。

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